湘南美容 Presents「SBCドリームテニスツアー2024」ファイナルトラウンド・１日目が、12月21日（土）に東京の有明テニスの森公園インドアコートで開催されました。この日は男女各16名が4名ずつの４ブロックに分かれて、総当たりのグループリーグ戦を行いました。

今大会には、世界ランク69位で日本トップの西岡良仁が出場しています。西岡は年末の大会を途中棄権しており、身体の状態が心配されましたが、元気にコートに登場。観客に世界レベルのプレーを披露しました。最後の試合で第５シードの中川直樹に初めてセットを奪われますが、ファイナル10ポイントマッチタイブレークを制して全勝としました。中川も２勝１敗で決勝トーナメントに進出しています。

第４シードで出場した綿貫陽介も３戦全勝で予選を１位通過しました。このDグループではワイルドカード（主催者推薦）の上杉海斗が、第７シードの今井慎太郎から大接戦の末に勝利を挙げて、２勝１敗で決勝トーナメント進出を決めています。

今大会の常連でフォーマットに慣れているベテランの片山翔もワイルドカードで出場し予選を突破しました。今年の全日本覇者で第２シードの今村昌倫、第６シードの田口涼太郎に勝利するなど全勝しています。今村はなかなか調子が上がりませんでしたが、田口を振り切って決勝トーナメントへの切符を手に入れました。

混戦となったのはCグループです。今年の全日本で準優勝している磯村志が第３シードで登場しましたが、１勝２敗で予選敗退となりました。第８シードの望月勇希と、ノーシードの松田康希が、明日の決勝トーナメントを戦います。

今大会、３回目の出場となる西岡は、「現在、世界的にもポイントが付かない賞金の大会が増えてきています。国内でこれだけ大きい賞金が得られる大会があるのはいいこと。遠征するにも日本からはお金がかかるので、支援してもらえるのは本当にラッキーなことだと思います。もっとこういう大会が増えれば、日本人選手が海外に出て行けて、さらに実力が付き、可能性が出てくると考えると、いい大会だと思います」と、大会の存在意義について語りました。

続けて、「日本の選手はどんどんこの大会にトライして、出られるようなスケジュールにしていくべきだと思います」と選手に向けてメッセージ。自分のテニスキャリアを変えられる可能性がある優勝賞金1000万円を、明日誰が手にするのでしょうか？

※決勝トーナメントは大会公式YouTubeにて９時30分からライブ配信されます。

■男子決勝トーナメント１回戦■
西岡良仁[1]（ミキハウス）vs 松田康希（イカイ）
今村昌倫[2]（JCRファーマ）vs 綿貫陽介[4]（SBCメディカルグループ）
望月勇希[8]（エキスパートパワーシズオカ）vs 中川直樹[5]（SBCメディカルグループ）
上杉海斗[WC]（江崎グリコ）vs 片山翔（伊予銀行）[WC]

■賞金
優勝／1000万円、準優勝／300万円、3位／100万円、4位／50万円、BEST8／25万円、BEST16／10万円